弘前ねぷた絵   川村岩山

 弘前ねぷた絵師の第一人者として重要無形民俗文化財指定にも尽力した故長谷川達温師に、小学5年生で弟子入した「川村岩山」が、長谷川流ねぷた絵技術等の伝承を主な目的として構成したサイトです。

2018年05月

今回は、踊り子の最終回、題名不明の「白拍子(しらびょうし)」です。白拍子は上に着ている水干(すいかん・水洗いした後板にしわを伸ばし張りつけて干して着用したので水干という)に立烏帽子(たちえぼし)、白鞘巻(しろさやまき・鞘や柄(つか)に銀金具をしたもの)の ...

前話に続き「踊り子」ですが、時代背景は限りなく近世に近い見送り絵です。 話しが変わりますが、竹森節堂先生や長谷川先生の描く絵の題材の幅がとにかく広く、どこから知識を吸収して描いたのだろうといつも不思議に思っています。三国志や水滸伝、漢楚軍談等は私のレベル ...

今回から私が勝手に分類した「踊り子」と題し3話続けます。初回は、アメノウズメ(古事記では「天宇受売」、日本書紀では「天鈿女命」と書きます)です。私には日本書紀の表記になじみがあります。アメノウズメは、日本神話の天照大神(あまてらすおおみかみ)の「岩戸隠れ」 ...

前話で龍神の話しをしたので、今回は趣を少し変えて前ねぷた、しかも組みねぷたの話しです。私が21歳の時でしたか、弘前学院聖愛高校がねぷた運行に参加しました。確か同校の創立90周年記念だったと思いますが、その時の前ねぷたが超大型の「龍」の組みものでした。   ...

今回は「龍神」の絵を取り上げます。この絵は人の姿をした「神」とその使い「龍」の組み合わせですが、龍神(様)は観音(様)と共に津軽では一般的な信仰の対象です。 私の好きな広辞苑の「龍神」という項目はお粗末なので、三省堂の大辞林で「龍神」をみると、「竜の姿を ...

今回の勇婦の下絵は3枚です。これらの絵は武田の女性軍団でないかと先生が話したような定かでない記憶が私にあり、ずっと調べています。仮に武田のそれとすれば、これはあくまで私見ですが、高遠(たかとう・長野県伊那市)城攻防戦で活躍した武田勝頼の家臣、諏訪勝右衛門の ...

今回は、前話の続き「勇婦」です。広辞苑によれば、勇婦とは「勇ましい婦人」という意味で、婦人は「成人したおんな」と書かれています。「勇婦」は、題名の判らない女性を題材とした絵に使うには使い勝手が良い言葉です。ねぷたの絵なので、刀や長刀を使ったり、生首をその ...

本業が忙しくブログに向かう時間がありませんでした。 今回は、先生から絵の下絵を頂いた時から題名不明の「勇婦」の絵です。題名不明の絵に先生が良く使った「勇婦」ですが、よく考えると「勇婦」という単語は、本当に重宝でねぷたにはうってつけです。この他にも、もう少 ...

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