2019年最後のブログ更新です。 今回は、文化7年(1810年)に刊行された振鷺亭作、葛飾北斎挿絵の「阥阦(おんよう)妹背山(いもせやま)」から「狭高(さたか)」です。 この読本は、題名の読み方からわかりませんでした。一番調べに時間がかかった作品です。 作者の振 ...
2019年12月
弘前ねぷた絵240 佐用媛
今回は、文化5年(1808年)に刊行された滝沢馬琴作、歌川豊広挿絵の「松浦佐用媛石魂録(まつらさよひめせきこんろく)」から「佐用媛」です。またまた馬琴です。知っているつもりでしたが、今回のプロジェクトに参加して改めて滝沢馬琴の偉大さに驚いています。よくぞ数多 ...
弘前ねぷた絵238 烈女 唐糸
今回は、弘化4年(1847年)刊行、滝沢馬琴作の女郎花五色石台(おみなえしごしきせきだい)から「烈女 唐糸(れつじょ からいと)」、挿絵は歌川国貞です。 歌川国貞(三世豊国)は、歌川豊国(初世)に入門、才能を認められ小説挿絵を多く手がけ、やがて役者絵・美人 ...
弘前ねぷた絵237 安良子
今回も文化化5、6年(1808・9年)刊行、滝沢馬琴作の「寛僧都嶋物語(しゅんかんそうずしまものがたり)から「安良子(やすらこ)」です。挿絵は歌川豊広です。 安良子門田の案山四郎(かかしろう)の娘。俊寛の侍女であり、その郎党・蟻王の妻となり、夫と行動をともにし ...
弘前ねぷた絵236 舞鶴姫
津軽デジタル風土記のプロジェクトを紹介しています。今回は、文化化5、6年(1808・9年)刊行、滝沢馬琴作の「寛僧都嶋物語(しゅんかんそうずしまものがたり)から「舞鶴姫(まいづるひめ)」です。なお、各キャプションは国文研の木越先生です。 この本の挿絵は、歌川 ...
弘前ねぷた絵235 兇婦 鏨と清道禅尼
今回は、文化2年(1805年)に刊行された滝沢馬琴作の「石言遺響(せきげんいきょう)」から2題、「兇婦 鏨(きょうふ たがね)」と「清道禅尼(せいどうぜんに)」です。挿絵は北斎門人の蹄斎北馬(ていさい ほくば)、19世紀前半を通して、狂歌絵本・摺物等を多く手がけ ...
弘前ねぷた絵234 妖婦 菖蒲
今回は、前話に引続き文化5年(1808年)に刊行された芍薬亭長根(しゃくやくていながね)作の「国字(おんなもじ)鵺(ぬえ)物語」から「妖婦 菖蒲(あやめ)」です。挿絵は、葛飾北斎です。 なお、登場人物等のキャプションは何時ものとおり、国文学研究所の木越准教授です ...
弘前ねぷた絵233 韓衣
今回は、文化5年(1808年)に刊行された芍薬亭長根(しゃくやくていながね)作の「国字(おんなもじ)鵺(ぬえ)物語」から「韓衣(からぎぬ)」です。挿絵は、葛飾北斎です。 今回のプロジェクトの中で「なんて字が読めないんだ」と最高に感じた一作です。私には国字がなぜお ...